亭主の小言6
諦めも大事?
諦めも大事。
そう聞くと皆様はどう思いますか?
いやいや、諦めないからこそ今がある。
諦めないから夢を掴めた。
諦める事は悪い事。そう言われています。
ここからは私の持論になるので批判はあると思います。
私は時には諦め『も』大事だと思います。
ここで、私がコーチをしていた時の話しをします。
私は約3年間、別の中学校でバスケットのコーチをしていました。
そして次に来た約2年通った中学校のお話しです。
一言、ひどいでした。
親御さんはこれを知っているのか?と思いました。
ベンチの椅子はぐちゃぐちゃ、試合は見ていない
足を組んで試合を見ている、それも太ももに足首を乗せて。
練習もひどいものでした。
スカートめくりはするし、ボールはぶつけるし、奇声は出るわ。
一番は、遅刻と欠勤の数でした。
夏休みが勝負なのに全然集まらない、遅刻は直らない。
だから、前の中学校の生徒と比べてしまっていました。
最後の大会、一度も勝った事がない、そして一番うまかった子がいない中
2連勝しました。
2回目は全国大会を勝ったみたいになっていましたね。
凄い歓声と盛り上がりでした。
私はこれを子供達に伝えたかったし、いつも言っていました。
誰かに期待され応援される幸せ、そしてその景色の素晴らしさ。
だから、一生懸命にやろうと。
最後の最後で全員が一つになれたと思います。
そして次戦、最後の試合。沢山の親御さん達がきてくれました。
ただ、私はその最後の練習の前に
『君達は勝てない』『諦めも大事』と話しました。
だって相手はずっとずっと勝つ為に時間を割き、勝つ為に練習をして来たから。
ただ1クォーターだけ本気で私が言った事を守って欲しい。
それが上手くいった場合はチャンスがある。と話し練習しました。
そして何より、諦めた後が大事。
ただ、諦めも大事と言った事に対して当時の担任は
いつも勝ちにこだわれと話してた池さんとは思えず
首をかしげていたと言います。
池さんらしくないと。
1クォーターだけ、試合の出たい子もいる。試合に出さなければいけない子もいる。
でも1クォーターだけ諦めたくは無かった自分がいます。
絶対に100点ゲームになる。その前に勝つことを諦めて
目標を変えて試合で戦おうと。
絶対に2点は入れる、絶対に100点は入れさせない。
ところが、頑張っている子供達の姿と応援する親御さん達の前で
諦めて次の目標を設定してあげる事が出来ず、ただただ応援してしまう自分がいました。
私自身、諦めて諦めて今があります。
周りを見ると諦めずに諦めずに立ち止まり病気になったり
先が見えて来ない人もいます。
諦めた後が大事。皆さんだってきっと何度も何度も諦めた事があったと思います。
しかし、言葉の影響力がある立場の自分の発言で
後日、子供達に謝罪をして欲しいと言われました。
その当時の気持ちを正直に言うと
『ずっとひどい扱いでも諦めずに、あの景色を見せてあげたい
そうやって時間を割いて割いて、お金も時間も減らしてやってきたのに最後は謝罪?』
ただ、今は言葉を選ぶべきだったと思います。
時には奥さんとも喧嘩をしました。
その子供達と私との時間どちらが大事かと。
お店を開きたかったから週6で働いて休みはコーチ。
奥さんには申し訳ない事をしたと思います。
だから、悔しくて悔しくて。
そして謝罪の日、子供達は言ってくれました。
私は、『え?』と思いました。
『池さんが謝る事はない』
ずっと皆で泣いていたのを思い出します。
そして、皆と昔話に花が咲きました。
その後に私の職場に会いに来てくれた子や
手土産を渡しに来てくれた子。手紙をくれた子。
そして、つい最近、試合を見せてくれて
一緒にバスケをしてくれた子。会ったら泣いてましたね。
本当に私はその子達、一人一人が好きで
その子達の成長と選択を陰ながら応援しています。
だから高くても、この場所でお店を開きました。
成長をコッソリ見れるから。
今も私は思います。
諦め『も』大事。
ただし、その後が絶対に大事。
そしたら別の世界で素晴らしい景色が見れるかと。
この場を借りて当時の一人一人に
子供達や親御さんはどう思うか分かりませんが
私の最後の指導が、あの子達で良かったと。言いたい。



